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日本政策金融公庫の創業融資

この記事の結論
  • 創業融資の正式な制度名は「新規開業・スタートアップ支援資金」(2025年3月に旧「新規開業資金」から名称変更、日本政策金融公庫)で、融資限度額は7,200万円、返済期間は設備資金20年以内・運転資金10年以内(各据置5年以内)(日本政策金融公庫公式サイト、2026年9月確認)
  • 対象は「新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方」(日本政策金融公庫)
  • 自己資金の1/10要件は2024年4月の制度統合(新創業融資制度の廃止)で撤廃されたが、自己資金の準備状況は審査で引き続き重視される(各種専門家解説、2026年9月確認)
  • 申込みから融資実行までの期間は平均3週間程度(日本政策金融公庫)
  • 2026年9月1日現在の年利は、無担保・税務申告2期終了の場合で基準利率3.80〜5.40%、女性・35歳未満・55歳以上に適用される特別利率Aで3.40〜5.00%(日本政策金融公庫金利情報ページ)
この記事の内容
  1. 結論:使う制度は「新規開業・スタートアップ支援資金」
  2. いくら借りられるか:融資限度額と返済期間
  3. 誰が対象か:自己資金要件はどうなったか
  4. 金利はいくらか:基準利率と特別利率
  5. 申込みから着金までの5ステップ
  6. 必要書類は何を揃えるか
  7. 面談で見られるのは「創業計画書を自分の言葉で説明できるか」
  8. 審査を通しやすくするために、申込み前にやっておくこと
  9. 実体験について、正直に書きます
  10. 申込み前チェックリスト:ここまで埋まれば動き出せる
  11. 次にやること
  12. 出典(2026年9月8日調査)

この記事は、起業準備中で「日本政策金融公庫の創業融資を使いたいが、何から手をつければいいか分からない」人に向けて書いています。 結論から言うと、使う制度の名前は「新規開業・スタートアップ支援資金」、流れは計画書作成→事前相談→申込み→面談→着金の5段階、期間は平均3週間程度です。この記事では、それぞれの段階で何をするか、いくら借りられるか、審査で何を見られるかを、公庫の公式情報をもとに整理します。

こんな状態ではありませんか
  • 「新創業融資制度」という名前をネットで見たが、今も使える制度なのか分からない
  • 自己資金がないと申し込めないと聞いて、諦めかけている
  • 面談で何を聞かれるのか分からず、準備の仕方が分からない

結論:使う制度は「新規開業・スタートアップ支援資金」

かつて創業融資の代表格として名前が挙がっていた「新創業融資制度」は2024年3月に廃止され、2024年4月から、内容を引き継ぐ形で「新規開業資金」に統合されました(各種専門家解説、2026年9月確認)。さらに2025年3月、この「新規開業資金」自体が「新規開業・スタートアップ支援資金」に名称変更されています(日本政策金融公庫)。つまり今からこの制度を調べるなら、検索してもヒットする「新創業融資制度」は過去の名前で、実際に窓口で申し込むのは「新規開業・スタートアップ支援資金」だと覚えておけば迷いません。

ここが要点

名前が変わっただけで、使えなくなったわけではありません。 制度の中身(自己資金要件の撤廃など)は引き継がれ、むしろ対象者や優遇金利の幅が広がる形で統合されています。

いくら借りられるか:融資限度額と返済期間

新規開業・スタートアップ支援資金の融資限度額は7,200万円です(日本政策金融公庫、2026年9月確認)。公式サイトの説明では設備資金と運転資金それぞれの上限額の内訳は明記されておらず、実際にいくら借りられるかは、自己資金の額や事業計画の返済能力によって個別に判断されます。

返済期間は次のとおりです(日本政策金融公庫)。

資金の種類 返済期間 うち据置期間
設備資金 20年以内 5年以内
運転資金 10年以内 5年以内

据置期間とは、元金の返済を待ってもらい利息だけを支払う期間のことです。開業直後で売上が安定しない時期に、この据置期間をどう使うかは資金繰り計画のなかで検討する価値があります。

誰が対象か:自己資金要件はどうなったか

対象者は「新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方」です(日本政策金融公庫)。すでに数年事業を続けている人でも、この期間内であれば対象になります。

自己資金については、かつての新創業融資制度にあった「創業資金総額の10分の1以上の自己資金が必要」という要件が、2024年4月の制度統合で撤廃されました(各種専門家解説、2026年9月確認)。制度上の必須条件ではなくなったという点は事実ですが、これは「自己資金ゼロでも有利に通る」という意味ではありません。日本政策金融公庫が融資先の創業企業を対象に実施した「新規開業実態調査」では、創業資金総額に占める自己資金の割合は平均で2割程度となっており(日本政策金融公庫 創業支援Q&A)、審査では自己資金をどう準備してきたかという姿勢そのものが、事業計画の実現性を判断する材料として引き続き見られています。

金利はいくらか:基準利率と特別利率

金利は融資制度・使いみち・返済期間・担保の有無によって変わり、公式サイトでも返済期間ごとの具体的な数字は公開されておらず、詳細は支店への問い合わせが必要とされています(日本政策金融公庫)。ただし、無担保で税務申告を2期終えている場合の年利のレンジは、2026年9月1日現在で次のとおり公開されています(日本政策金融公庫金利情報ページ)。

利率区分 年利のレンジ 対象の目安
基準利率 3.80〜5.40% 上記に該当しない場合
特別利率A 3.40〜5.00% 女性の方、35歳未満または55歳以上の方など
特別利率B 3.15〜4.75% 認定特定創業支援等事業の証明書を取得した方のうち女性・35歳未満・55歳以上のいずれかに該当する方、日本ベンチャーキャピタル協会の会員等から出資を受けている(見込まれる)方、地域経済循環創造事業交付金や起業支援金の交付決定を受けた方など
特別利率C 2.90〜4.50% 起業支援金および移住支援金の両方の交付決定を受けて新たに事業を始める方

(対象の目安は日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」制度概要ページに基づく。上記は代表的な要件の抜粋で、ほかにも複数の適用要件があります。2026年9月確認)

該当すれば自動的に優遇区分に判定される仕組みで、自分で「特別利率で」と申請する必要はありません。申込時に提出する事業計画や属性(年齢・性別など)をもとに、公庫側が適用区分を判断します(各種専門家解説、2026年9月確認)。ただし実際に何%が適用されるかは融資条件によって幅があるため、正確な金利は申込み・面談の過程で確認してください。

申込みから着金までの5ステップ

申込みから融資実行までの流れは、次の5段階に整理できます(各種専門家解説を筆者が整理、2026年9月確認)。

  1. 創業計画書を作成する:公庫のサイトからテンプレートをダウンロードし、事業内容・資金使途・売上計画などを書き込みます
  2. 公庫での事前相談:作成した計画書をもとに、利用できる制度の確認や改善点のアドバイスを受けます
  3. 公庫へ融資を申込む:必要書類を揃え、支店窓口またはインターネットで正式に申し込みます
  4. 融資面談:公庫の担当者との面談が行われます。面談が設定されるまでの日数は公庫の公式サイトには記載がなく(2026年9月確認)、複数の専門家解説では申込みからおおむね1〜2週間後に設定されることが多いとされています(各種専門家解説、2026年9月確認)
  5. 審査結果の通知と融資実行:審査を通過すると契約書類一式が届き、手続き後に指定口座へ着金します

申込みから融資実行までの期間は、平均的には3週間程度とされています(日本政策金融公庫 創業支援Q&A)。ただし、これは順調に進んだ場合の目安であり、公庫自身も「融資の条件などによっては、時間がかかる場合もある」と説明しています(日本政策金融公庫)。書類の不備や追加確認が発生すると、1ヶ月〜1ヶ月半程度に延びることも珍しくないとされているため(各種専門家解説、2026年9月確認)、資金が必要な時期から逆算して、余裕を持って動き出すことが実務上のポイントになります。

必要書類は何を揃えるか

申込み時に必要になる主な書類は次のとおりです(各種専門家解説、2026年9月確認)。

  • 借入申込書(事業者情報や希望する融資金額を記入)
  • 創業計画書
  • 本人確認書類
  • 法人の場合は履歴事項全部証明書(登記簿謄本)
  • 設備資金を借りる場合は、見積書や工事請負契約書の写しなど、資金使途を証明する書類

法人設立前に申し込む場合と、設立後に申し込む場合とで揃えるべき書類が変わることがあるため、事前相談の段階で自分のケースに必要な一覧を確認しておくと、申込み以降の手戻りを防げます(公式サイトでは支店窓口への個別確認を案内)。

面談で見られるのは「創業計画書を自分の言葉で説明できるか」

創業融資の審査でもっとも比重が大きいのは創業計画書です(各種専門家解説、2026年9月確認)。面談では、書類に書いた内容について踏み込んだ質問がされ、申込者自身がその事業計画を理解し、自分の言葉で説明できるかどうかが確認されます。具体的には、これまでの経歴と始めようとしている事業内容に一貫性があるか、資金の使いみちが妥当か、売上予測にどんな根拠があるかといった点です。

書類だけでは判断しきれない、申込者の人柄や事業に対する姿勢も評価の対象になるとされています(各種専門家解説、2026年9月確認)。丁寧な受け答えや、質問に対して曖昧にごまかさず答える姿勢は、細かいことのようで審査担当者の印象に直結します。

ここが要点

創業計画書は「書いて終わり」ではありません。 面談で聞かれたときに、書いた数字の根拠(なぜその売上を見込めるのか、なぜその金額が必要なのか)をその場で説明できる状態にしておくことが、書類そのものの完成度と同じくらい重要です。

審査を通しやすくするために、申込み前にやっておくこと

制度上は自己資金ゼロでも申込みは可能ですが、実務上は次の準備をしておくほうが審査で有利に働くと考えられます(各種専門家解説、2026年9月確認)。

  • 自己資金をコツコツ積み立ててきた経緯を、通帳などで示せるようにしておく
  • 創業計画書の数字(売上・経費・資金使途)に、根拠となる資料(取引先の見積書、市場調査のデータなど)を添えられるようにしておく
  • これまでの職歴と、これから始める事業内容のつながりを、自分の言葉で説明できるようにしておく

実体験について、正直に書きます

私の場合

正直に書きます。私自身は2026年に前職を退職し、起業準備を進めている当事者ですが、この記事を書いている時点では、まだ日本政策金融公庫への創業融資の申込みそのものを行っていません。そのため、この記事は公庫の公式サイトと複数の専門家解説を確認して整理した情報であり、自分が実際に面談を受けて、いくら借りられたかという体験談ではありません。この点は正直に書いておきます。実際に申込み・面談・着金まで進めた段階で、一次情報として別記事にまとめる予定です。

申込み前チェックリスト:ここまで埋まれば動き出せる

ここまでの内容を、申込み前に自分で確かめられる粒度に分けました。1つずつ確認してください。

□ 自分の状況が対象者の条件(新たに事業を始める、または事業開始後おおむね7年以内)に当てはまるか確認した □ 公庫の公式サイトから創業計画書のテンプレートをダウンロードし、書けるところまで自分で埋めてみた □ 創業計画書に書いた売上・経費・資金使途の数字について、その根拠(見積書・市場調査データなど)を人に説明できる状態にした □ 自己資金をどう準備してきたか(積み立ての経緯など)を、通帳などで示せる状態にした □ これまでの職歴と、これから始める事業内容のつながりを、自分の言葉で説明できるようにした □ 借入希望額に応じて、本人確認書類・(法人の場合は)履歴事項全部証明書・(設備資金がある場合は)見積書など、必要書類の一覧を洗い出した □ 資金が必要な時期から逆算し、申込みから着金まで平均3週間程度・書類不備があれば1ヶ月〜1ヶ月半程度かかることを踏まえて動き出す時期を決めた

すべて埋まっていなくても、埋まっていない項目がそのまま次にやることになります。

次にやること

まず、公庫の公式サイトから創業計画書のテンプレートをダウンロードし、書けるところまで自分で埋めてみてください。 数字が埋まらない箇所が、そのまま今の自分の事業計画で詰めきれていない部分です。そのうえで公庫の事前相談を予約すれば、面談本番までに何を準備すべきかが具体的に見えてきます。


※本記事は2026年9月時点の公式情報の整理と、筆者個人の状況に基づくものです。制度内容・金利・必要書類は変更されることがあるため、申込み前に必ず日本政策金融公庫の公式サイトまたは最寄りの支店で最新情報を確認してください。融資の可否は最終的に審査によります。

出典 - 日本政策金融公庫 新規開業・スタートアップ支援資金 公式ページ(2026年9月確認) - 日本政策金融公庫 創業時支援 Q&A ページ(2026年9月確認) - 日本政策金融公庫 金利情報ページ(国民生活事業、令和8年9月1日現在) - 新創業融資制度の廃止・新規開業資金への統合、自己資金要件撤廃に関する各種専門家解説(2026年9月確認) - 申込みから融資実行までの流れ・必要書類・面談の内容に関する各種専門家解説(2026年9月確認)

出典(2026年9月8日調査)

  • 日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」制度ページ https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/01_sinkikaigyou_m.html(融資限度額7,200万円、返済期間(設備資金20年以内・運転資金10年以内、各据置5年以内)、対象者の条件を確認。本文の数字と一致)
  • 日本政策金融公庫 金利情報ページ(国民生活事業) https://www.jfc.go.jp/n/rate/index.html(無担保・税務申告2期終了の場合の基準利率3.80〜5.40%、特別利率A 3.40〜5.00%、特別利率B 3.15〜4.75%、特別利率C 2.90〜4.50%を確認。令和8年9月1日現在の数字で、本文の数字と一致)
  • 日本政策金融公庫 創業支援Q&A https://www.jfc.go.jp/n/finance/sougyou/faq/(創業資金総額に占める自己資金の割合が平均2割程度であること、申込みから融資実行まで平均3週間程度であることを確認。本文の数字と一致)
  • 日本政策金融公庫 ニュースリリース「スタートアップサポートプラザの新設について」(2024年4月1日) https://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_240401b.pdf(旧・新創業融資制度にあった「創業資金総額の1/10以上の自己資金」要件が2024年度に無くなったこと、無担保・無保証人の融資限度額が3,000万円から7,200万円に拡充されたことの一次資料)
  • 日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」名称変更のお知らせ https://www.jfc.go.jp/n/finance/startuppop/news/topics250303.html(2025年3月に「新規開業資金」から現在の名称へ変更されたことを確認)

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会社を辞めて、会社をつくる準備をしている当事者です

執行役員として6年、会社の管理部門を統括する立場にいました。2026年に退職し、いまは求職活動と並行して、会社を立ち上げる準備を検討している段階です。まだ登記はしていません。調べて確かめたことだけを書き、済んでいない手続きは「これから」と正直に書きます。体験のふりをしません。

この記事の作り方: 下書きにAIを使い、法令の条文と官公庁の公式ページに照らして事実確認したうえで公開しています。確認の取れない記述が残る記事は公開せず、一次資料が見つからない箇所は本文にそう書いています。確認の手順を見る →

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