ネットショップ運営を法人化する
- 特定商取引法の表示事項は、個人事業者の場合は戸籍上の氏名または商業登記簿上の商号、法人の場合は登記簿上の名称と、代表者氏名または通信販売業務の責任者氏名のいずれかを記載する必要があり、屋号やサイト名のみの表示は認められない(特定商取引法第11条第6号・同法施行規則第23条・消費者庁「特定商取引法ガイド」)
- 古物商許可は個人から法人へ名義変更する制度がなく、法人として新規に許可を取り直す必要がある(古物営業法、複数の行政書士事務所の解説)。審査期間の目安は東京都公安委員会の審査基準で標準処理期間40日(行政庁の休日を含まない)
- 酒類通信販売業免許(国税庁での正式名称は通信販売酒類小売業免許)も名義変更はできず、法人として新規に免許を受ける必要があり、法人成りでは免許申請書と取消申請書をあらかじめ同時に提出するよう国税庁が案内している(国税庁「お酒に関するQ&A」・「通信販売酒類小売業免許申請の手引」)。審査期間の目安は同手引で標準処理期間「申請書等の提出のあった日の翌日から2か月以内」(補正に要した日数は除く)とされ、この間は個人名義のまま営業を継続できるとされる(行政書士事務所の解説)
- 楽天市場は出店者向けフォーラムに法人成りの審査に関するスレッドはあるが回答内容が非公開で確認できず、公式ページにも扱いの明記がないため要確認(2026年9月確認)
- Amazonはセラーセントラルのフォーラム上で、代表者が変わらなければ情報の書き換えで済んだとする出品者の報告がある一方、テクニカルサポートから新規アカウント作成を案内された例も投稿されており、対応が一律でない可能性がある
この記事の内容
この記事は、個人事業でネットショップを運営していて、法人化(法人成り)を考えている人に向けて書いています。 結論から言うと、法人成りでネットショップの運営そのものが止まるわけではありませんが、サイトに載せる特定商取引法の表記は法律上書き換えが義務になり、古物商許可や酒類通信販売業免許を持っている場合は名義変更ができず取り直しになり、出店しているモールや決済代行会社によっては契約自体を結び直す必要があります。この記事では、表記・許可・モール契約・決済審査の4つに分けて、法人成りのタイミングで何が変わるかを整理します。
- 法人化したら、ネットショップのサイトや出店ページはどこを直せばいいのか分からない
- 古物商許可や酒類の免許を持っているが、法人化したら取り直しになるのか分からない
- 楽天市場やAmazonの出店契約は、個人から法人にそのまま切り替えられるのか分からない
結論:表記は書き換えが義務、許可・モール契約・決済は「変わるかどうか」を先に確認する
ネットショップを法人化するとき、法律上、確実に対応が必要なのは特定商取引法に基づく表記の書き換えです。 個人事業者の氏名で記載していた販売業者名を、法人の登記簿上の名称に直し、代表者氏名(または通信販売業務の責任者氏名)も新たに記載する必要があります(特定商取引法第11条第6号、同法施行規則第23条。代表者氏名・責任者氏名はインターネットで広告を行う法人の場合の表示事項です)。
一方、古物商許可や酒類通信販売業免許を持っている場合は、個人の許可・免許を法人にそのまま引き継ぐ名義変更の制度がなく、法人として新規に取り直す必要があります。 出店しているモール(楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazon)や、利用している決済代行会社の契約も、モール・会社ごとに「解約して新規申込み」「情報の書き換えだけで足りる」と対応が分かれます。法人の設立日を決める前に、扱っている商品と使っているサービスごとに、名義変更が可能かどうかを個別に確認しておくのが、営業できない空白期間を作らないための基本です。
特定商取引法の表記はどう変わるか
通信販売を行う事業者は、特定商取引法第11条第6号と同法施行規則第23条第1号に基づき、広告(ネットショップの場合は特定商取引法に基づく表記ページ)に販売業者の氏名(名称)・住所・電話番号を表示する義務があります(e-Gov法令検索で条文を確認、2026年9月22日)。消費者庁の「特定商取引法ガイド」では、この氏名(名称)について次のように説明されています。
「氏名(名称)」については、個人事業者の場合には、戸籍上の氏名又は商業登記簿に記載された商号を、法人の場合には、登記簿上の名称を記載することを必要とし、通称や屋号、サイト名は認められません。 (通信販売広告について|特定商取引法ガイド(消費者庁)、2026年9月確認)
つまり、法人成りしたら次の項目を法人の情報に書き換える必要があります。
- 氏名(名称): 個人事業者の戸籍上の氏名または屋号付きの商号 → 法人の登記簿上の名称
- 代表者名: (個人事業者には項目がない) → 法人の代表者氏名、または通信販売業務の責任者氏名のいずれか(法人がインターネットで広告を行う場合の表示事項。特定商取引法施行規則第23条第2号、消費者庁「特定商取引法ガイド」)
- 住所: 個人の活動住所 → 法人の登記簿上の住所と一致させるのが基本(消費者庁「特定商取引法ガイド」は、現に活動していない私書箱等の住所のみの表示は認められないとしています)
- 電話番号: 消費者庁「特定商取引法ガイド」は「確実に連絡を取れる番号を表示することが必要」としています。この条件を満たす番号であれば、法人化後も同じ番号を使い続けられると考えられます(番号の引き継ぎそのものを扱った公式資料は確認できていません)
書き換えの作業自体はサイトの管理画面上でテキストを直すだけですが、法人の設立登記が完了し、登記簿上の名称・住所が確定してから書き換えることになります。設立日より前に法人名を先取りして表記してしまうと、その時点ではまだ実在しない名称を表示することになるため、登記完了を待ってから切り替えるのが安全です。
許可・免許は法人成りでどうなるか(総論)
ネットショップで扱う商品によっては、業種ごとの許可・免許が必要です。代表的なものが、中古品を扱う場合の古物商許可と、酒類を扱う場合の酒類通信販売業免許です。どちらも共通しているのは、個人と法人は法律上別の人格として扱われるため、許可・免許の名義を個人から法人へそのまま変更する制度が用意されていないという点です。次の2つの見出しで、それぞれの具体的な手続きを見ていきます。
古物商許可を持っている場合
中古品の買取・販売を行うネットショップで古物商許可を取得している場合、法人成りしても個人の許可を法人にそのまま引き継ぐことはできません。 古物営業法は、古物営業を営もうとする者ごとに公安委員会の許可を受けるものと定めており(第3条)、許可証の交付を受けた者が死亡した場合や、法人が合併で消滅した場合の許可証返納の規定は置いていますが(第8条第3項)、個人事業から法人成りした場合に許可を引き継ぐ規定は条文上見当たりません(e-Gov法令検索で条文を確認、2026年9月22日)。複数の行政書士事務所も、個人から法人へ許可名義を変更する手続きはなく、法人として新たに取得し直す必要があると解説しています。
注意すべきは、個人の許可を廃止するタイミングと、法人の許可が下りるタイミングがずれると、その間は古物営業ができない「空白期間」ができてしまう点です。許可申請から交付までの標準処理期間は、東京都公安委員会の審査基準(令和8年6月1日作成)で「40日(行政庁の休日は含まない)」とされています(審査基準 古物商の許可|警視庁、2026年9月22日確認)。これは東京都の場合の数字で、他の道府県の標準処理期間は各都道府県警察の公表資料で確認する必要があります。【各自確認:営業所を置く都道府県の公安委員会(警察)の標準処理期間。都道府県警察のサイトの「古物商許可申請」のページか、管轄警察署の生活安全課で確認】
行政書士事務所の解説では、この空白期間をどう乗り切るかが課題になるとして、法人の設立日を確定させる前に、申請先の警察署(公安委員会)に相談しておくことが勧められています(古物商の法人化で許可はどうなる?|マネーフォワード クラウド会社設立、2026年9月確認)。
酒類通信販売業免許を持っている場合
酒類をネットショップで販売している場合に必要な酒類通信販売業免許(国税庁での正式名称は「通信販売酒類小売業免許」)も、古物商許可と同様に名義変更の制度がなく、法人として新規に取得し直す必要があります。 国税庁の「お酒に関するQ&A(酒類製造・販売業免許関係(共通))」は、酒類販売業の免許は免許を受けた特定の者にのみ効力があり、個人が法人組織にしても免許は法人にそのまま継承されないため新規申請が必要で、新たに免許を受けずに法人が販売を行うと無免許販売として処罰されることがある、と案内しています(根拠は酒税法第9条など。国税庁Q&A、2026年9月22日確認)。
手続きの進め方は、国税庁の「通信販売酒類小売業免許申請の手引」に、次のとおり書かれています(通信販売酒類小売業免許申請の手引|国税庁、2026年9月22日確認)。
- 個人の免許の取消申請と、法人としての新規申請を、あらかじめ同時に提出する(手引は「法人成り等」の場合の提出期限を「あらかじめ免許申請と取消申請を同時に」とし、審査の期間を考慮して提出するよう求めています)
- 審査の標準処理期間は「申請書等の提出のあった日の翌日から2か月以内」。 書類の補正などに要した日数はこの期間から除かれます(手引の記載)。なお、通信販売以外を含む「酒類の販売業免許の申請」のページ(国税庁E1-3)では、標準処理期間は「原則として2カ月以内(ただし、税務署長限りで処理するものに限ります。)」とされています
行政書士事務所の解説では、これに加えて次のように進めるケースが案内されています(酒類販売業の法人成りの手続き|酒類販売業免許の申請代行、2026年9月確認)。国税庁の資料では、3と4を直接述べた記載は確認できていません。
- 審査期間中は個人名義の免許のまま営業を継続でき、法人の免許が交付されるタイミングで個人の免許が取り消される
- 販売場の賃貸借契約も法人名義で結び直す必要がある
また、個人事業のときに小売業免許(消費者向けに酒類を小売りする免許)しか持っていなかった場合、在庫をそのまま新設の法人に売り渡す行為は「卸売り」に当たり、小売業免許だけでは認められないと、前掲の行政書士事務所のページは説明しています。国税庁の資料ではこの点を確認できていません。【各自確認:個人の小売業免許のまま在庫を法人へ移せるかを、所轄税務署の酒類指導官に】在庫の移し方は、事前に税務署の酒類指導官(酒類販売業免許を所管する部署)に確認しておく必要があります。
古物商許可も酒類通信販売業免許も、「切り替え中に営業を止めない」ことが実務上の焦点になります。 法人の設立日を先に決めてから許可官庁に相談するのではなく、許可官庁への相談を先に済ませてから設立日を決める順序のほうが、空白期間のリスクを避けやすくなります。
モール出店契約はどう変わるか(楽天・Yahoo!・Amazon)
出店しているモールの対応は、モールごとに違いがあります。
| モール | 個人→法人の切り替え方法 | 情報の出どころ |
|---|---|---|
| 楽天市場 | 出店者向けフォーラムに「個人事業主の法人成り」の審査についての質問スレッドがあるが、回答部分は非公開(省略表示)になっており、種別変更が可能かどうかの具体的な回答内容までは確認できなかった。楽天の公式ページ(出店のよくあるご質問、出店審査や規約・取扱商材の注意事項)にも、法人成り時の契約切り替えの扱いを明記した記述は見当たらない(2026年9月22日確認。出店規約の本文は未確認)。【各自確認:自店の個人契約を法人契約へ切り替える手順を、楽天市場の出店サポート窓口に】 | [楽天市場「個人事業主の法人成り」の審査について |
| Yahoo!ショッピング | 知恵袋への投稿では、妻名義の個人事業主から法人化した際に、代表者名の不一致を理由に変更届の審査が通らなかった事例が報告されている(法人化後にそのまま変更届が通った例ではない)。公式サイトの「本人確認書類提出に関するご案内」では、提出書類上の会社情報(住所等)が出店申込時の入力内容と完全に一致している必要があると案内されている。法人での出店にYahoo! JAPAN IDの新規取得が必要かどうかは、公式ページでは確認できなかった。出店のよくある質問と、Yahoo! JAPANヘルプセンターの企業情報変更のページにも、個人事業主から法人への切り替えの記載はなかった(2026年9月22日確認)。【各自確認:自店を個人から法人へ切り替える手順を、Yahoo!ショッピングの出店サポート窓口に】 | Yahoo!知恵袋、[本人確認書類提出に関するご案内 |
| Amazon | Amazonセラーセントラルのコミュニティフォーラム(出品者どうしのQ&A)では、テクニカルサポートから「正式名称の販売業者名を変更しただけでは情報の書き換えができないため、新規アカウントを作成してほしい」と案内された例がある一方、代表者(契約者)が変わらない場合はセラーセントラル上の情報変更だけで済んだと報告する出品者もおり、対応が一律でない可能性がある | Amazonセラーセントラル フォーラム |
この表の情報は、いずれも公式のヘルプページではなく、出店者どうしのフォーラムや知恵袋への投稿を根拠にしています(Yahoo!ショッピングの一部項目のみ公式サイトで確認)。 各モールの公式な運用ルールとして裏付けが取れているわけではないため、実際に法人成りする際は、各モールの出店者向けサポート窓口に、契約種別の変更が可能かどうかを個別に問い合わせて確認してください。Amazonについても、セラーセントラルの公式ヘルプで個人から法人への切り替えを扱ったページは確認できませんでした(2026年9月22日時点)。フォーラムに投稿されている実例自体、新規アカウント作成を案内された例と情報の書き換えだけで済んだ例の両方が実在しており、対応が担当者や状況によって分かれている可能性が高いため、公式ページを待っても単一の答えは出ないと考えられます。【各自確認:セラーセントラルの「サポートを受ける」からAmazonテクニカルサポートに問い合わせ、自分の場合の切り替え方法(情報の書き換えで足りるか、新規アカウント作成が必要か)を確認】
決済代行会社の審査はどう変わるか
クレジットカード決済を導入するために利用する決済代行会社も、契約主体が個人事業主か法人かで窓口が分かれることがあります。たとえばGMOペイメントゲートウェイは、公式サイトで「決済サービスは法人運営のECサイトが対象となります」と案内しており、個人運営のECサイトへの導入はグループ会社のGMOイプシロン(Epsilon byGMO)が取り扱うとされています(個人事業主として契約希望の方|GMOペイメントゲートウェイ、2026年9月確認)。
法人成りに伴って個人事業主の契約から法人の契約に切り替える場合の具体的な手続き(名義変更で足りるか、新規契約として再審査になるか)は、両社の公式サイトを確認した範囲では明記が見当たりませんでした(2026年9月確認)。決済代行会社の審査は、GMOイプシロンの案内では「一次審査はイプシロンがショッピングサイトに問題がないかを確認後、決済事業者による二次審査を行います」という2段階で行われます(審査についてのよくある質問|GMOイプシロン、2026年9月22日確認。同ページには、個人事業主から法人への切り替えに関する記載は見当たりませんでした)。他の決済代行会社の審査の流れは、各社の公式ページで確認してください。契約主体が法人に変わる以上、少なくとも提出書類の再提出は発生すると考えるのが安全です。正確な扱いは、契約中の決済代行会社に個別に確認してください。【各自確認:法人成り時に契約主体を名義変更で足りるか、新規契約としての再審査になるか。契約中の決済代行会社(GMOペイメントゲートウェイ・GMOイプシロンなど)のサポート窓口で確認】
法人成り前後で変わる点を比較する
| 項目 | 個人事業のとき | 法人成り後 |
|---|---|---|
| 特定商取引法の表記 | 戸籍上の氏名または個人の商号 | 登記簿上の法人名+代表者氏名(または責任者氏名)に書き換えが必須 |
| 古物商許可 | 個人名義の許可で営業 | 名義変更不可。法人として新規許可が必要 |
| 酒類通信販売業免許 | 個人名義の免許で営業 | 名義変更不可。個人の取消申請と法人の新規申請を同時進行 |
| 楽天市場の出店契約 | 個人事業主として契約 | 種別変更が可能かどうかは未確認(公式の明記なし、フォーラムの回答も非公開) |
| Amazonの出品者情報 | 個人事業主として登録 | 情報の書き換えで足りたとする報告と、新規アカウントが必要と案内された例が両方存在 |
| 決済代行会社の契約 | 個人向け窓口(会社によって窓口が分かれる) | 法人向け窓口への切り替えが必要になる可能性が高いが、名義変更の可否は要確認 |
チェックリスト:法人成り前に確認すること
- □ サイトの特定商取引法に基づく表記ページを、法人の登記完了後に書き換える段取りを決めたか
- □ 古物商許可を持っている場合、管轄の警察署(公安委員会)に法人としての新規許可申請の要件と審査期間を確認したか
- □ 酒類通信販売業免許を持っている場合、税務署の酒類指導官に、個人の免許の取消申請と法人の新規申請の進め方を確認したか
- □ 出店しているモールごとに、個人事業主契約から法人契約への切り替えが「契約の解約と新規申込み」になるのか「情報の書き換え」で足りるのかを、各モールのサポート窓口に確認したか
- □ 利用している決済代行会社に、契約主体を法人に変更する場合の手続き(名義変更か再契約か)を確認したか
- □ 在庫のある事業(特に酒類など許可業種)で、個人から法人へ在庫を移す方法(売買か現物出資か)を税理士に確認したか
- □ 法人の設立日を、上記の確認結果をふまえたうえで決めたか(確認前に設立日を先に決めない)
文例:モール運営事務局への法人成り事前確認
出店しているモールに、法人成りの際の契約切り替えについて事前に問い合わせる場合の文例です。モール名・店舗名・出店者IDなどは実際の情報に置き換えてください。
件名:法人成りに伴う出店契約の切り替えについて(事前確認)
〇〇(モール名)出店者サポート ご担当者様
お世話になっております。
店舗名〇〇、出店者ID〇〇で個人事業主として出店しております〇〇と申します。
このたび法人を設立する予定があり、
出店契約を個人事業主から法人に切り替える方法について
教えていただきたくご連絡いたしました。
1. 個人事業主の出店契約を、法人名義の契約にそのまま切り替えられるか
(切り替えられない場合、契約の解約と新規申込みが必要か)
2. 切り替えの際に必要な書類(登記簿謄本等)と提出時期
3. 特定商取引法に基づく表記・振込口座・登録情報の変更手順
4. 切り替え作業中に出店ページが非公開になる期間が発生するか
法人の設立予定日はまだ確定しておらず、
上記を踏まえたうえで設立日と申込みのタイミングを
検討したいと考えております。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご回答のほどよろしくお願いいたします。
〇〇(氏名)
店舗名:〇〇
出店者ID:〇〇
連絡先:〇〇
実体験について、正直に書きます
正直に書きます。私自身はネットショップを運営した経験がなく、古物商許可・酒類通信販売業免許を取得した経験もありません。そのため、この記事の許可の切り替えやモールの審査対応についての体験談は書けません。内容は、消費者庁・古物営業法・酒税法に関する行政書士事務所の解説記事、および楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonの出店者コミュニティへの投稿を調査した範囲でまとめたものです。一方で、特定商取引法の表記を「法人の登記完了を待ってから書き換える」という考え方は、私自身が合同会社の設立準備を進めるなかで、登記簿の内容が確定するまでは対外的な名称を確定させられない、という感覚と重なる部分があります。
次にやること
まず、自分のネットショップで扱っている商品に許可・免許が必要かどうかを確認してください。 古物商許可や酒類通信販売業免許を持っている場合は、法人の設立日を決める前に、管轄の警察署または税務署の酒類指導官に相談するのが最初の一歩です。許可が不要な場合も、出店しているモールと決済代行会社に、法人成り時の契約切り替えの方法を個別に問い合わせておくと、営業できない空白期間を避けられます。
※本記事は2026年9月9日時点で調査した消費者庁・古物営業法・酒税法に関する公表情報、行政書士事務所による解説記事、モール出店者コミュニティへの投稿、および筆者個人の状況に基づくものです。許可・免許の要件、モールの契約切り替え、決済代行会社の審査基準は個別の事情によって異なるため、実際の手続きは管轄の警察署・税務署、各モールの出店者サポート窓口、契約中の決済代行会社に直接ご確認ください。
出典 - 特定商取引に関する法律|e-Gov法令検索(第11条第6号を確認。2026年9月22日確認) - 特定商取引に関する法律施行規則|e-Gov法令検索(第23条第1号・第2号で氏名(名称)・住所・電話番号、法人がインターネットで広告する場合の代表者または業務責任者の氏名を確認。2026年9月22日確認) - 古物営業法|e-Gov法令検索(第3条・第5条・第8条を確認し、個人事業から法人成りした場合に許可を引き継ぐ規定が条文上見当たらないことを確認。2026年9月22日確認) - 審査基準 古物商の許可|警視庁(東京都公安委員会の標準処理期間が40日(行政庁の休日を含まない)であることを確認。2026年9月22日確認) - お酒に関するQ&A【酒類製造・販売業免許関係(共通)】Q2|国税庁(個人から法人成りしても免許は継承されず新規申請が必要なこと、無免許販売として処罰されることがあることを確認。根拠法令は酒税法第7条・第9条・第54条・第56条と記載。2026年9月22日確認) - 通信販売酒類小売業免許申請の手引|国税庁(標準処理期間が提出翌日から2か月以内であること、法人成り等では免許申請書と取消申請書をあらかじめ同時に提出することを確認。2026年9月22日確認) - 通信販売広告について|特定商取引法ガイド(消費者庁)(販売業者の氏名(名称)について、個人事業者は戸籍上の氏名または商業登記簿上の商号、法人は登記簿上の名称を記載する必要があり、屋号・サイト名のみの表示は認められないことを確認。2026年9月確認) - 通信販売|特定商取引法ガイド(消費者庁)(通信販売事業者に対する表示義務の全体像を確認。2026年9月確認) - 古物商の法人化で許可はどうなる?必要な手続きと注意点を解説|マネーフォワード クラウド会社設立(古物商許可は個人から法人へ名義変更する制度がなく、法人として新規に取得し直す必要があること、申請から交付まで約40日を要し、切り替えのタイミングを誤ると空白期間が生じるリスクがあることを確認。2026年9月確認) - 個人許可と法人許可の違いや名義変更の可否について解説|古物商許可申請(個人・法人間で古物商許可の名義変更手続き自体が存在しないことを確認。2026年9月確認) - 酒類販売業の法人成りの手続き|酒類販売業免許の申請代行(行政書士事務所の解説として、酒類販売業免許は名義変更ができず、個人の免許の取消申請と法人の新規申請を同時に進める運用、審査中も個人名義で営業を継続できること、販売場の賃貸借契約を法人名義で結び直す必要があること、個人の小売免許のみの場合に在庫を法人へ売る行為が卸売に当たるという説明を確認。個人名義での営業継続・賃貸借契約・在庫の卸売の3点は国税庁の資料では未確認。2026年9月確認) - 個人事業主として契約希望の方|GMOペイメントゲートウェイ(GMOペイメントゲートウェイの決済サービスは法人運営のECサイトが対象で、個人運営のECサイトはグループ会社のGMOイプシロンが取り扱うと案内されていることを確認。2026年9月確認) - 審査についてのよくある質問|GMOイプシロン(決済代行の審査が一次審査(サイト内容確認)と二次審査(決済事業者側の審査)の2段階で行われるとされていることを確認。2026年9月確認) - 楽天市場「個人事業主の法人成り」の審査について|ECマスターズ フォーラム(該当スレッドの実在は確認できたが、回答部分が非公開表示のため、種別変更の可否についての具体的な内容までは確認できなかった。2026年9月確認) - Yahoo!ショッピングで妻名義で個人事業主として出店してますが、法人化の為…|Yahoo!知恵袋(妻名義の個人事業主から法人化した際、代表者名の不一致を理由に変更届の審査が通らなかった事例を確認。2026年9月確認) - 本人確認書類提出に関するご案内|Yahoo!ショッピング公式(提出書類上の会社情報が出店申込時の入力内容と完全に一致している必要があることを確認。2026年9月確認) - お申込み前の確認事項|Yahoo!ショッピング公式(出店申込前の確認事項の案内ページであることを実在確認。Yahoo! JAPAN IDの新規取得要否については、両ページとも記載を確認できなかった。2026年9月確認) - Yahoo!ショッピングでの個人事業主から法人に変更について|ECマスターズ フォーラム(代表者は一致しているのに法人化後の変更が承認されない事例が投稿されていることを確認。2026年9月確認) - 個人事業主から法人化する場合|Amazonセラーセントラル(テクニカルサポートが新規アカウント作成を案内した例と、代表者が変わらず情報の書き換えだけで済んだと報告する出品者がいる例の両方が投稿されていることを確認。2026年9月確認) - E1-3 酒類の販売業免許の申請|国税庁(標準処理期間は「原則として2カ月以内(ただし、税務署長限りで処理するものに限ります。)」と明記されていることを確認。手続根拠は酒税法第9条第1項。通信販売酒類小売業免許の標準処理期間は上記の「通信販売酒類小売業免許申請の手引」による。2026年9月22日確認)